シロアリ(白蟻)・床下換気扇工事の防虫連 鳥取県・島根県の防虫・防腐・防湿・換気業者連合会

平成20年度防虫連第1回研修会開催

平成20年9月12日(金)に平成20年度第1回研修会を出雲空港ホテルに於いて、防虫連会員企業4社と賛助会員企業2社で行いました。
*フクビ化学工業㈱長谷川氏の講演*
フクビ化学工業㈱長谷川氏の講演

平成20年度 防虫連第1回研修会を開催しました。

これからの知識に役立つように勉強をして欲しいとの藤原会長の挨拶から研修会が始まり、2社共に非常に興味深いお話を聞かせていただきました。


<第一研修>
         フクビ化学工業株式会社
          開発本部第一グループ主任 長谷川意法氏

     演 題 「~防蟻薬剤を使用しない~ ノンケミアリダン工法」
          「~基礎断熱工法対応~ アリダンGT工法」

*アリダンクリスタル*
アリダンクリスタル

「~防蟻薬剤を使用しない~ ノンケミアリダン工法」

はじめにノンケミアリダン工法とは“薬剤に頼らない”工法という意味だそうです。

アリダンクリスタルという平らにガラスを砕いたもので、ガラス自体の厚みが薄くガラスというよりもプラスチックのような手触りで、実際に手にとって触ってみましたがそう簡単に手が切れたりすることもなく、施工する側としても安心して取り扱うことの出来るものということがわかりました。

シロアリはガラスそのものを食べることと、口で運ぶことが出来ないため、そこに着目した工法ということがわかりました。また、薬剤を使用しないという、全く新しい発想での工法で私達も驚愕させられました。


「~基礎断熱工法対応~ アリダンGT工法」

シロアリは断熱材と断熱材の隙間や断熱材内部に蟻道を作り、建物へと侵入して被害を及ぼすという事例が多く見られます。

そこで、新たな防蟻断熱材と防蟻接着剤、防蟻塗料を組み合わせた工法のご紹介をいただき、その処理を行うことでシロアリの侵入を防ぐと共にひび割れの抑止効果や紫外線、表面の劣化を防ぐ効果があるということを学びました。


*大日本木材防腐㈱日比氏の講演*
大日本木材防腐㈱日比氏の講演

<第二研修>
         大日本木材防腐株式会社
         化成品第二チームリーダー 日比慎一氏

    演 題 「山陰にも来るアメリカカンザイシロアリを覚えよう」

シロアリの中には「アメリカカンザイシロアリ」という種類がいます。
アメリカカンザイシロアリとは元々、北アメリカやカリフォルニア等、海外で生息していたシロアリでしたが1975年に東京で発見されて以来、身近なところでは広島・岡山・山口などで10数年前に発見され、岡山ではアメリカから家具を持って帰ったことで山間部集落の15戸のうち10戸が被害を受けているとの報告が10年前にありました。

現在では、九州・四国・山陽・近畿・東海・関東、そして北陸と範囲を拡大しつつあります。

よって、山陰地方に現れるのも時間の問題と言えるのではないでしょうか。

アメリカカンザイシロアリは被害の進み方が非常にゆっくりということですので、ここ最近現れたのではなく、以前から生息していたが発見されるまでに時間がかかったという解釈の方が正しいようです。


*アメリカカンザイシロアリの食害*
アメリカカンザイシロアリの食害

『アメリカカンザイシロアリの特徴』

  • 蟻道を作らない
  • 小さな集団で行動する
  • 水を必要としない(極端に言えば、ピアノの中でも生活が出来る)
  • 群飛は夏~秋(冬~春に飛ぶこともある)
  • 食べる木によって糞の色が違う
  • 顆粒状の糞を排出する(まるでだしの素のようでした) 
     

  ※なぜ、顆粒状の糞を出せるのか?
                            ↓
   おしりの穴で水分をしぼって乾いた糞を出していると言われているそうです。

  • 食害はヤマトシロアリのように年輪に沿ってというようなことはあまり関係なく、指が入るくらいの大きな穴をあけることもある

今回、ご紹介いただいたアメリカカンザイシロアリに限らず、シロアリの恐ろしさを改めて実感致しました。         

*アメリカカンザイシロアリ*
アメリカカンザイシロアリ


アメリカカンザイシロアリを実際に見ることもでき、また新しい工法も学び、新発見の多い研修会となりました。シロアリ業界もまだまだ進化し続けると共に、今後も人体及び環境に優しい施工に務めて参ります。

布袋副会長が閉会の辞を述べ、静かに足元まで来ていると実感しつつ、英知を集結して取り組んで行きたいと締めくくりました。